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傾聴練習の進め方5

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7.インストラクターの役割

 インストラクターは、メンタルヘルス教育研修担当者などの産業保健スタッフや事業場外資源の担当スタッフが担当する。通常1人の「インストラクター1」とサポートするもう1人の「インストラクター2」がいたほうがよいが、少人数であればアシスタントはいなくても実習はできる。「インストラクター1」が、研修の導入から司会進行、全体のまとめを行うが、「インストラクター2」は傾聴練習中に、話し手と聴き手の役割が逆転して聴き手が話す側になっていないか、聴き手2やオブザーバーが話に参加して雑談になっていないかチェックし、元の役割に戻るようにアドバイスしたり、相談や質問に対応する。全体のまとめのときには、グループの代表者の発表を要約してホワイトボードに記述し、「インストラクター1」からそのときの研修で気づいたことやコメントを求められたときに、自分の意見を述べる。

8.積極的傾聴法研修の効果について

 積極的傾聴法を取り入れた研修の効果については、いくつかの論文として発表されている。参加者の傾聴態度や傾聴の姿勢が1カ月後、3カ月後の調査で有意の改善が見られることや、上司が積極的傾聴法研修に参加した部署では、「職業性ストレス簡易調査表」による調査で、上司による支援が有意に改善したという報告、また、メンタルヘルス不調による1カ月以上の疾病休業者数が有意に減少したことも報告されている。(参考文献※2、※3、※4参照)

※2池上和範他「積極的傾聴法を取り入れた管理監督者研修による効果」産衛誌 50巻:120-127 2007
※3永田頌史、廣尚典編「職場のメンタルヘルス対策」中央労働災害防止協会 2009
※4永田頌史、廣尚典、真船浩介 「職場のストレス対策の取り組みとその有用性」心身医学49(2):109-121 2009

※「メンタルヘルス教育研修担当者養成研修テキスト」(平成22年厚生労働省・中央労働災害防止協会)より抜粋