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傾聴練習の進め方2

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2.グループ作りと役割分担

①グループ構成

 具体的な方法はマニュアルに基づいて行うが、1グループ4~6人で構成され、「話し手」、「聴き手1」、「聴き手2」、残りは「オブザーバー」で、話し合いで自由に役割分担を決める。2時間あれば、2回の実習が可能なので、その時は役割をかえ、オブザーバーは聴き手か話し手の役割を担当する。ここでいうオブザーバーは単なる傍観者ではなく、観察者でもあり、傾聴練習後は司会や発表をする役割がある。
 研修効果の面からは、1回の訓練は20~30人以内のほうが、望ましいが、場合によってはもっと多くても実施は可能である。

②グループの位置決め

 聴き手、話し手が決まったら、話し手がまず自分の位置を決め、聴き手1は話し手が話しやすい位置についてもらう。聴き手2は、聴き手1の隣に座り、最後にオブザーバーの位置を決める。  傾聴練習中は他のグループの話も聞こえてくるので、グループの位置は互いに離したほうがよい。例えば、4グループで行う場合は、部屋(会議室)の4隅に位置取りする。それ以上のグループで行う場合は、傾聴練習のときだけ、別の部屋で練習するのも一つの方法である。

③役割分担

 話し手が話す内容は何でもよいが、「最近気になっていること」、「普段から考えていること」、「会社のこと」、「家族のこと」、「社会のこと」などで、架空のことはなく実際のことを話す。
 聴き手1は、話し手ができるだけ自由にスムースに、長く話せるように工夫しながら聴く。聴き手2は、聴き手1が困って交代を要請したときだけ、聴き手になる。2人が同時に聴き手になることは避ける。
 オブサーバー(観察者)は、「どのような時に話が促進され、どのような時に滞るか」、「話し手は話しやすそうに話しているのか」、「聴き手のどのような態度が話を促進しているのか」などを観察し、「話し手と聴き手の立場が逆転していないか」、「みんなが参加して雑談になっていないか」にも注意を払い、もしこれらが見られたら最初の設定に戻す。傾聴練習が終わって、ふり返りのセッションに入ったら、オブザーバーの1人が、グループ内の話し合いの司会をする。もう1人のオブザーバーは全体のまとめのときに、グル―プを代表して傾聴のポイントを発表する。

※「メンタルヘルス教育研修担当者養成研修テキスト」(平成22年厚生労働省・中央労働災害防止協会)より抜粋