12月は「職場のハラスメント撲滅月間」です。
ハラスメントのない職場づくりを推進するため、「職場におけるハラスメント対策シンポジウム」が開催されるなど、集中的な広報・啓発活動が実施されます。
あなたの職場で、ハラスメントを受けたり、ハラスメントではないかと感じる言動を見かけたりしたことはありますか。
令和5年度の調査(令和5年度 厚生労働省委託事業「職場のハラスメントに関する実態調査報告書」)では、過去3年間のうちに勤務先でハラスメントを一度以上経験したことのある人は、パワハラが19.3%、セクハラが6.3%、顧客等からの著しい迷惑行為が10.8%であり、少なくとも5人に1人が経験している身近な問題であることがわかります。
ハラスメントは、心身の健康に大きな影響を及ぼします。
先ほど紹介した令和5年度の調査によると、パワハラを受けたことによる心身の影響として、「怒りや不満、不安などを感じた」方が68.5%と最も多く、次いで「仕事に対する意欲が減退した」方が61.1%となっており、仕事に対して大きな影響を与えることがわかります。また、「眠れなくなった」(25.0%)、「会社を休むことが増えた」(11.7%)、「通院したり服薬をした」(10.7%)など、メンタルヘルス不調に関連する症状や行動も多くの方に出ていることがわかります。
令和7年6月には労働施策総合推進法等の一部改正法が公布され、カスタマーハラスメントや求職者等に対するセクシュアルハラスメント(いわゆる「就活セクハラ」)を防止するために、雇用管理上必要な措置を講じることが事業主に義務付けられることになりました(公布の日から起算して1年6月以内に政令で定める日施行。詳しくはこちらをご覧ください。)。
ハラスメント対策の総合情報サイト「あかるい職場応援団」では、カスタマーハラスメントと就活ハラスメントの特設ページも設けられています。
あなたが職場でとてもつらい気持ちになっているとき、もしかしたらハラスメントを受けているのかもしれません。渦中にいると気づけないこともあります。
「あかるい職場応援団」で情報収集したり、職場の相談窓口に相談したりしてみてください。
社内に相談しづらい場合は、総合労働相談コーナーへ相談してみる方法もあります。
大切なのは一人で抱えないこと。結果的にハラスメントではなかったとなってもいいのです。あなたが安心して働くことのできる環境を作ることが大切です。
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