まず、辞めたいと思う理由を整理してみることをおすすめします。仕事の内容、量、人間関係について実際に起きていること、それらについての自分の気持ちなども書き出してみます。書き出す作業はあなたの信頼できる人と一緒にするとより客観的に行えて、共感してもらえることで辛い気持ちが軽くなる効果も期待できます。
職場のことについては、職場の上司や先輩などに、思い切って相談してみてはいかがでしょうか。もしかしたら、働きやすい工夫がなされるかもしれません。
また、眠れない、食欲がないなど心と身体の不調が続くようでしたら、辞める、ではなく休むという選択肢もあります。専門医の受診も検討しましょう。
いずれにしても、辞めるイコール甘えとは限りません。一人で抱え込まずに、身近な人に相談しながら考えてみてはいかがでしょうか。
「うつ病は甘えた病である」、「頼る人がいるからうつ病になれる」、「うつ病になるのは、精神的に弱いから」、「心の弱い奴がうつになる」、「病は気から。強い精神力があれば大丈夫」など、今でもうつ病を性格、根性などに関連させる偏見や誤解があります。しかし、うつ病はセロトニンなど脳の神経伝達物質の異常が関連する身体の病気です。「うつは本当には治らない」、「うつは再発しやすいものだ」という人もいますが、効果の証明された薬があり、休養、精神療法・カウンセリングにより改善し再発防止も可能です。他の病気と同様にうつ病を正しく理解し、早期発見・早期治療に結びつけることが重要です。