関連コンテンツをご紹介しています
ストレスチェック制度は、メンタルヘルス不調を未然に防止することを目的に創設されました。この制度趣旨を踏まえ、労働者本人のセルフケアを進めるとともに、職場環境の改善に取り組むことが重要です。ストレスチェックの結果を職場や部署単位で集計・分析することにより、高ストレスの労働者が多い部署が明らかになります。
この結果、当該部署の業務内容や労働時間など他の情報と合わせて評価し、事業場や部署として仕事の量的・質的負担が高かったり、周囲からの社会的支援が低かったり、職場の健康リスクが高い場合には、職場環境等の改善が必要と考えられます。
集団ごとの集計・分析及びその結果に基づく対応は、規則に基づく事業者の努力義務とされていますので、職場のストレスを低減させるため、できるだけ実施するようにしましょう。
職場環境改善とは
職場環境等の改善とは、職場の物理的レイアウト、労働時間、作業方法、組織、人間関係などの職場環境を改善することで、労働者のストレスを軽減しメンタルヘルス不調を予防しようとする方法です。改善の対象となる職場環境にはさまざまなものが含まれます。仕事のストレスに関する代表的な理論である「仕事の要求度-コントロールモデル」では、仕事の要求度(仕事量や責任など)と仕事のコントロール(裁量権)のバランス、特に仕事の要求度に見合うように仕事のコントロールを与えることが重要であるとされています。
米国国立労働安全衛生研究所(NIOSH)は、職場環境等の改善を通じたストレス対策のポイントとして、
- 過大あるいは過小な仕事量を避け、仕事量に合わせた作業ペースの調整ができること
- 労働者の社会生活に合わせて勤務形態の配慮がなされていること
- 仕事の役割や責任が明確であること
- 仕事の将来や昇進・昇級の機会が明確であること
- 職場でよい人間関係が保たれていること
- 仕事の意義が明確にされ、やる気を刺激し、労働者の技術を活用するようにデザインされること
- 職場での意志決定への参加の機会があること
をあげています。
国際労働機関(ILO)は1992 年の報告書で19 の事業所のストレス対策事例から、職場レイアウトの改善、人間工学的改善、チームワークや小グループ活動の活性化、作業のローテーション化が効果的であったとしています。
職場環境改善ツール一覧
いずれもダウンロードの上、事業場等で自由に利用できます。ただし、独占的または営利目的での利用、作成趣旨に反するなど著しく不適当と認められる利用はご遠慮ください。
これからはじめる職場環境改善~スタートのための手引~研修の教材
本テキストは、職場環境改善をこれから始めようと思っているストレスチェックの実施から集団分析、職場環境改善をスタートするまでの具体的な手順に従って、その実施方法を説明するものです。
・これからはじめる職場環境改善~スタートのための手引~(テキスト)
・講義用パワーポイント
・講師向けガイド
(平成30年「独立行政法人労働者健康安全機構」制作)
【2018改訂版】いきいき職場づくりのための参加型職場環境改善の手引き(仕事のストレスを改善する職場環境改善のすすめ方)
職場環境改善のうち、最も効果があるとされている「参加型職場環境改善」のための最新の手引きです(事業者、産業保健スタッフ向け)。現業版・オフイス版のアクションチェックリストが収録されています。
(平成27-29年度厚生労働科学研究費補助金(労働安全衛生総合)「ストレスチェック制度による労働者のメンタルヘルス不調の予防と職場環境改善効果に関する研究」の一環として制作)
いきいき職場づくりのための参加型職場環境改善の手引き(仕事のストレスを改善する職場環境改善のすすめ方)
安全で健康的で、働きやすい職場(いきいき職場)を目指して職場環境を改善することは、そこで働く従業員の疲労やストレスを減らします。この手引きは、中小規模事業場の安全衛生担当者が従業員と一緒に行う「メンタルヘルスのための職場環境改善」の手順について、最新の研究と現場経験をもとに簡便にまとめたものです。
(平成27年度厚生労働科学研究費補助金(労働安全衛生総合)「事業場におけるメンタルヘルス対策を促進させるリスクアセスメント手法の研究」の一環として制作)
ストレスチェック制度を利用した職場環境改善スタートのための手引き
これから職場環境改善をはじめようという事業場向けのわかりやすい手引きです(事業者、産業保健スタッフ向け)。
(平成27-29年度厚生労働科学研究費補助金(労働安全衛生総合)「ストレスチェック制度による労働者のメンタルヘルス不調の予防と職場環境改善効果に関する研究」の一環として制作)
職場改善のためのヒント集(メンタルヘルスアクションチェックリスト)
職場環境改善のためのヒント集(2004年版)、およびヒント集を使った職場環境改善の進め方、活用事例集、ヒント集を使ったグループ討議のファシリテーターになるための解説書などが掲載されています。
(平成14~16年度厚生労働科学研究労働安全衛生総合研究費「職場環境などの改善方法とその支援方策に関する研究」の一環として開発)
従業員のメンタルへルスは経営資源!職場環境へのポジティブアプローチ ~職場活性化への5ステップ~ ツールの紹介と進め方 (社内担当者向け)
この冊子は、経営資源としても重要な、従業員の心の健康と労働意欲向上を目指して、職場活性化を進める方法と、活用できるツールを紹介しています。産業医や産業保健師、産業心理職などの産業保健スタッフに支援を求めることもできますが、ここではそれらのスタッフからの支援が受けにくい職場を想定し、経営者や人事労務担当者などの協力・支援のもとに、従業員参加型で活動を進める方法を紹介します。
Word版はこちらからダウンロードしてください。
(平成25-27年度厚生労働科学研究費補助金(労働安全衛生総合)「事業場におけるメンタルヘルス対策を促進させるリスクアセスメント手法の研究」ポジティブアプローチグループ編の一環として制作)
職場環境改善の継続展開のためのファシリテータ・コーディネータ用ポイントマニュアル
本マニュアルは、職場環境改善活動のコーディネータやファシリテータに向けて、専門知識がなくても効果的な活動を継続していけるためのノウハウをまとめたものです。前提として、本マニュアルでは「参加型」の検討会を用いた職場環境改善の実施を念頭においています。
(平成23年度厚生労働科学研究費補助金(労働安全衛生総合)「労働者のメンタルヘルス不調の第一次予防の浸透手法に関する調査研究」の一環として制作)
メンタルヘルス改善意識調査票(MIRROR)
職場における望ましい状態を示す45項目から構成されています。各職場において、改善が必要とされる問題点を確認し、職場改善のための取り組みを促します。
(平成16~18年度産業医科大学高度研究「ハイリスク職場におけるメンタルヘルス対策のためのツールの開発と多施設介入研究」の一環として、産業医科大学産業生態科学研究所精神保健学研究室にて制作)
職場の快適度チェック(快適職場調査 ソフト面)
職場環境におけるソフト面の現状を的確に把握し、その上で問題点を発見し、具体的な職場全体の取り組みに役立てることのできるツールです。職場のソフト面を、事業所側(管理監督者など)と従業員側の両方の側面からチェックします。
(厚生労働省委託事業として中央労働災害防止協会が作成した「快適職場調査(ソフト面)」及び「職場のソフト面の快適化の手引き」に基づき制作)
職場のメンタルヘルスシンポジウム
職場のメンタルヘルスに関する様々なテーマについて、基調講演、取組事例、パネルディスカッションなどを行ったシンポジウムの動画を掲載しています。
職場環境改善活動の取組事例等
職場のメンタルヘルス対策の取組事例
職場のメンタルヘルス対策に取り組んでいる事業場の実際の活動事例を紹介しています。
快適職場調査(ソフト面)を活用した取組事例
快適職場調査(ソフト面)を活用したソフト面の快適化の実際の取組み方法やその課題等についてまとめた28事例を紹介しています。
パンフレット・リーフレット/マニュアル・報告書等 「職場環境改善」
関連コンテンツ