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公益財団法人熊本県総合保健センター(熊本県熊本市)

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公益財団法人熊本県総合保健センター
(熊本県熊本市)

守田さん、堀口さん、金子さん、三浦さん 公益財団法人熊本県総合保健センターは、1985年に設立。生活習慣病予防やがん予防のために、県民の健康診断・検診・保健指導、公衆衛生の向上を目的とした普及啓発事業を行っている。
 現在、正規職員は約140名。臨時職員まで含めると約300名である。
 尚、健康経営の取り組みの一環として行っている、職場のメンタルヘルス対策全般に関しては、「メンタルヘルス対策の取り組み事例」を、最初に参照願いたい。
 今回は、副理事長・事務局長の金子徳政さん、総務部総務会計室長の三浦功仁さん、健康管理部総括の守田みどりさん、健康管理部兼総務部の堀口真愛さん(保健師)の4人にお話を伺った。

職場環境の改善策をグループで話し合う前に、「理想とする職場像」や「自分たちの職場の良いところ」を自由に語り合うことで、なんでも話しやすい雰囲気をつくる

ストレスチェック制度の取り組み、および従業員参加型による職場環境改善の取り組みについてお話を伺った。

「職場環境改善活動は、“健康経営プロジェクト”の一環として行っています。ストレスチェックの集団分析結果は、仕事のストレス判定図や各部署の平均点を見ると、部署によってストレス状況の差があることがわかりました。そこで、仕事のストレス判定図の健康リスク得点の高い部署を中心に、“Let’sいきいき職場づくり2019“と称して、従業員参加型職場環境改善プログラムを総務部が中心となって実施しました。当初はすべての職場で行いたかったのですが、すぐの実施が難しかったことと業務の繁忙期であることも考慮して、今回は一部の部署で実施しました。プログラムの実施前には“健康経営実行委員会”にて、各所属長に対しストレスチェックの集団分析結果や、ワークエンゲイジメントに関する調査結果などを説明しました。ストレスチェック結果をより深く理解するために、当センターではストレスチェックと併せて、ワークエンゲイジメントに関するアンケートや、心の不調につながりやすい食事や体調に関するアンケートも同時に実施しています。」

(Let’sいきいき職場づくり2019) 「従業員参加型職場環境改善プログラムでは、研修時間を1時間と定め、1グループ5~6人にわけてグループワーク形式で実施しました。単なる不満を出す場とならないように、気持ちよく楽しい意識を持って研修がスタートできるように心がけました。最初に、アイスブレイク的なワークの中で、一歩引いて物事を見ると共に、視野を広げて多方面の角度をもって見ることの大切さを伝えました。また、ストレスについての説明を通じて、ストレスに見合った休息をとり、生活の中でオンとオフの切り替えを行うことの大切さについて話をしました。」

「その上で、本題に入りました。まず、理想とする職場像や職場の良いところに目を向けて、グループで話をし、確認し合いました。そして、今よりさらに働きやすくするためにどうすればいいか、アクションチェックリストを使用して、改善が必要なことをグループごとに3つにまとめてもらい、“いきいき職場の木”を作成するワークをしました。文書の羅列といった堅苦しいまとめ方にせず、視覚的な印象付けとなるように、りんごの形の付せんに改善策をそれぞれ書いて、“いきいき職場の木”に貼りつけてもらいました。その後、各グループで発表してもらい、部門の二番手である係長等の中間管理職が中心となって課全体の改善策をまとめてもらいました。研修の話し合いの中には、所属長は入っていません。これは、所属長だけではなく、中間管理職にも、これまで以上に職場環境をみてほしいという狙いや、マネジメント力を育成するといった狙いがあります。最終的に、中間管理職が計画立案し、所属長に決裁を上げて、部門としての取り組みを3つ決定するといった流れで行いました。」

「今回、“健康経営プロジェクト”の一環として、職場環境改善活動を行ったことで、職員の間で、どちらに関しても少しずつ意識が芽生えてきているように感じています。今後は、職場がこれまで以上に活性化してきているかを、ワークエンゲイジメントの成果と合わせて見ながら、さらにより良い職場づくりを考えて頂く機会となる取り組みにしていきたいと考えています。」

【ポイント】

  • ①従業員参加型職場環境改善プログラムが単なる不満を出す場とならないよう、本題の前にアイスブレイクを工夫して行い、場づくりをする。
  • ②グループで「自分たちの職場の良いところ」について語り合い、さらにそれをどう高めると「理想とする職場像」に近づくかという視点で、職場環境の改善策を整理する。
  • ③グループから出た職場環境の改善策を、係長等の中間管理職が中心となってまとめてもらうことによって、中間管理職の職場環境を見るという意識を養う。

【取材協力】
公益財団法人熊本県総合保健センター
(2020年7月掲載)