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「家族に対して申し訳ない・・・」、「家族が理解してくれない・・・」。そんな気持ちを抱いている方もいらっしゃるかもしれません。メンタルヘルス不調から回復するためには、「家族のサポート」がとても大切です。いちばん身近で自分を分かってほしい相手、それが家族だからです。しかし、家族だからこそ、あなたに「こうあってほしい」と思うあまり、あなたのストレス状況や病気を理解してもらえないこともあります。そんなときは、自責感と孤独感が募ってしまいがちですが、上手に「家族のサポート」を得られるよう、次の方法を参考にして働きかけてみましょう。
(1)メンタルヘルス不調について正しく知ってもらう
病気や治療、今のあなたの状態などを正しく知ってもらうために、通院先への同行を促して主治医やカウンセラーから説明してもらいましょう。メンタルヘルス不調に関する書籍やリーフレットを読んでもらうのもよいでしょう。
(2)家族会などを利用してもらう
病院や保健所などで主催する「家族会」や「家族の集い」など、同じ病の家族を持つ方同士の会に参加してもらうと、家族としての接し方や立場を理解できると同時に、家族も気が楽になります。
(3)自分がどんな状況や状態なのか話す
あなたが今どんな状況でどんな気持ちなのかを知らせることが、理解してもらうことにつながります。なかなか聞く耳を持ってもらえない場合や、話しにくい場合は、手紙やメールを利用してもよいでしょう。
(4)家族への要望を話す
「まずは治療に専念するので見守ってほしい」、「通院に同行して病気を理解してほしい」、「仕事の話はしないでほしい」など、家族に対しての要望を具体的に伝えるようにしましょう。
(5)家族からのメッセージ
「頭では理解しているつもりだけれど、話すとつい感情的になってしまう」という家族も多いと思います。家族も、冷静に自分の考えや気持ちをあなたに伝えるために、たとえばノート交換やメールなどを利用してもらうのもひとつの方法です。
(6)ちょうど良い距離感を保つ
理解してほしいと思うあまり、家族の言動に気持ちが左右されて不安定になってしまうこともあります。しかし、時には家族と物理的・心理的に距離をおくことが必要です。それも、よい関係と安定した気持ちを保つための「家族のサポート」と言えます。
家族との間の感情は複雑ですから、思うように理解が得られずに辛いと感じるときには、主治医やカウンセラーによく話をして、自分の気持ちを追い詰めすぎないようにしましょう。
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