事業者・上司・同僚の方へ

支援する方へ

コンテンツ一覧

1 心の病気の治療と休業

  • 働く方
  • ご家族の方
  • 事業者・上司・同僚の方
  • 支援する方

 心の病からの回復にとって、心身の休養は、専門家による治療とともに、車の両輪に喩(たと)えられるほど非常に大切です。病気の種類や重症度によっては、仕事を休まず続けながら通院治療を重ねて改善する例もありますが、無理をして勤務を続けたために、病状がひどくなって回復にひどく時間がかかってしまうことは非常に多いものです。主治医から仕事を休んでの治療を勧められたら、それに従うのが賢明です。

 心の病は、多くの場合、集中力や判断力の低下をもたらしますから、職場に迷惑をかけられないという気持ちで仕事を続けても成果はあまり上がりませんし、ミスが多くなったり、不安全行動を起こしてしまったりして、かえって職場の仲間に迷惑をかけてしまう事態になる可能性もあるでしょう。

 たとえば、うつ病では、次のような悪循環(負のスパイラル)に陥りがちであることがよく指摘されます。仕事を頑張ろうと思っても頑張れない状態に陥っているにも関わらず、目の前の仕事をこなさないとさらに仕事が溜まり、つらさが増していく。そのため、休みたくても休めない。でも、休まないと病状がよくならず、頑張れない状態が続いてしまい、仕事がさらに溜まっていく・・・。そこから逃れるためには、一時的に上司や同僚に仕事を預けて、休養に入ることが重要なのです。

 しばらく休業することになったら、持ち帰りの仕事を少しずつでもこなすといったようなことは一切せず、気持ちを仕事から切り離して、ゆっくり休養するようにしましょう。

 もっとも、病状によっては、休業を続けることがさほどよい結果を生まないと考えられることもないわけではありません。そのような場合でも、職場復帰のタイミングを図ることは大切ですから、自分の判断だけで話を進めるのではなく、主治医によく相談するようにしてください。