chatこの依頼について
頑張っているのに職場での評価が低い、そう感じることってありますよね。仕事を人一倍頑張る努力家で家庭も円満な今回の依頼人には、思い当たる原因もなく困惑していました。どうやら解決の糸口は、依頼者が無意識に行ってしまう「クセ」にあるようです。セルフケア探偵が解き明かした原因とは?
description今回のまとめ
今回の依頼者は
仕事は人一倍頑張っているのに周囲の評価が低い気がする
原因は?
ちょっとダメなら全部ダメ、という完璧主義の考え方
自分の考え方やクセを把握しておこう
余裕がないときこそ、偏った考え方にならないことが大切
物事を客観的に把握することが難しいときは、親しい人の力を借りよう
自分の「考え方のクセ」を知ろう
5つの「考え方のクセ」の特徴を紹介します。特徴に書かれたそれぞれの例を参考に、自分自身の「考え方のクセ」(傾向の強いクセ)がないかをチェックしてみましょう。
「全か無か」思考(完璧主義)
物事を「白か黒か」「成功か失敗か」の両極端に 分けて考えてしまうタイプ。わずかなミスでも完全 に失敗と考えてしまうことがある。
アドバイス
「できなかったこと」ではなく「できていること」に目を向けて、0〜100点で評価してみましょう。
あなたの良いところが見えてきますよ。
過度の「一般化」
否定的なことがあると「いつもこうだ」と一般化してしまうタイプ。一つの出来事にこだわって、自分を責めたり他人への怒りを増長させることがある。
アドバイス
「本当に毎回そうだろうか」と自分に問い直してみましょう。そうでないときを発見できれば、少し、気持ちが落ち着くでしょう。
心の読み過ぎ(先読み)
明確な根拠もないのに、否定的・悲観的な結論を出しがちなタイプ。そうと決まった訳でもないのに、相手の心を悪い方に憶測したり、不安に陥ったりすることがある。
アドバイス
悪いほうへ考えが行きそうになったら「本当にそうだろうか」と問い直しましょう。無用な憶測をやめれば、ずいぶんと気持ちが楽になることでしょう。
「すべき」思考
自分の基準でしか行動できず、うまく行かないと罪の意識を持ったり、相手に腹を立ててしまうタイプ。考え方に柔軟性がなく、自分や他人を「〇〇すべき」と批判してしまうことがある。
アドバイス
否定的に断定せず「〇〇であればよい」程度の言い方に変えてみましょう。自分にも他人にも寛容になり心に余裕が生まれるでしょう。
「マイナス化」思考
自分の行動がマイナスに見え、努力や成果も認められないと感じてしまうタイプ。物事の良い面を無視したり軽視してしまうことがある。
アドバイス
良いものは良いものとして素直に受け取るよう心がけましょう。自分を肯定的に捉えることで、喜びも増すことでしょう。
一人で抱え込まないようにしよう
「相談しても解決しない」「相手に迷惑がかかる」などの理由から、相談をためらう人は少なくありませんが、つらいときは無理をせずに、上司、同僚、友人、家族、産業医など、話を聴いてもらえる人に相談することが大切です。
実際に相談したことにより不安、悩み、ストレスが「解消された」とする方が3割、「解消されなかったが、気が楽になった」とする方が実に6割にも上ります。普段から話を聴いてくれる人をつくっておきましょう。
highlightPOINT
話を聴いてもらうことによる効果
話を聴いてもらうことで、以下のような効果からカタルシス(感情の浄化)が得られます。
- 親しみ・安心感が高まる
- 気持ちがスッキリする
- 自分のことが分かる
出典
- すぐに実践シリーズ ストレスと上手につきあう (中央労働災害防止協会)
- ストレスに強くなる こころのスキルアップ (中央労働災害防止協会)