歌手・ラジオDJ

土屋 礼央

REO TSUCHIYA

僕は、夫婦って“2票しかない国”
だと思ってます

土屋礼央さんからのメッセージ

興奮と感動とプレゼンと

スポーツ観戦三昧!

リフレッシュするとなると真っ先に思い浮かぶのが、スポーツ観戦です。そこには普段の生活では得られない興奮や感動が詰まっていて、それを現場で体感することこそが最大の楽しさです。最近では、スポーツに触れるハードルがグンと低くなっているのも嬉しいですよね。ネット・ストリーミングもアプリも整っている。僕はサッカーだけじゃなくて、F-1から 自転車、野球まで、興味あるスポーツはほぼすべて観ています。リフレッシュばかりしてますね(笑)。
そして僕には、スポーツに関するもう一つの楽しみ方があります。それはスポーツに興味のない嫁や友達にそのスポーツの魅力をプレゼンして、新たにファンにさせること。そのために、どうプレゼンすれば「面白い!」と思ってもらえるか?を考えるんです。例えば、音楽好きの人にサッカーを説明するとします。音楽に例えて、ゴールがサビで、イントロというキックオフがあり、Aメロというパスがあって、Bメロというクロスがあるんだよ。だからゴールが気持ちいい!と解説する。これ、音楽好きじゃない人にはピンとこないかもしれませんが(笑)。こうやって僕が楽しいと感じることに対して、喜んでくれる人が増えていくことを見ることは何よりも快感なんです。

視点を変えてみる

企業努力を探求!

僕、企業努力オタクなんですよ。つまりは、「いろんな企業努力の情報」を集めるのが大好き。例えば、新幹線の3列シート。一番ハズレなのは真ん中だと思いませんか?両脇に挟まれて窮屈な思いをするから?でも待って!実は真ん中だけ2cm幅が広いんだってこと、知っていましたか?肘掛けを使わなくてもリラックスできるシートは、実は真ん中だけなんです。JRのそういう工夫や隠れた努力を知ると損したと思っていた真ん中の席が違って見えませんか?ね、企業努力を知ると、新しい視点、つまりは「楽しみ方」が見つかるんです。
あと、井の頭線の運賃が高いのではないか?というニュースがあった時に、検証したくて僕は吉祥寺から渋谷まで歩いてみたんです。6時間かかったし、移動の間にペットボトル2本買って、出費は300円。そう考えると渋谷、吉祥寺間を25分で移動できて、運賃200円は激安ですよね?これも企業努力でしょ。日常に当たり前にあるものでも、どんな企業努力の対価か?それがわかって支払うととっても楽しいんです。

心のリトマス試験紙

蕎麦打ちの醍醐味

年に一度、蕎麦を打ちます。年の瀬に実家で親父に振る舞う、ということを7、8年やっています。
お世辞混じりに親父に「今まで食った蕎麦の中で一番うまいぞ。」って言ってもらえることが一番嬉しい。実はここが重要なポイントなんです。僕の場合は驚きも興奮も感動も、自分の中だけで完結することは、あんまりリフレッシュにならないんです。「この味を、誰かに共感してもらえた」というところまでいって始めて完結。だから蕎麦打ちも親父に振る舞って初めてリフレッシュになります。「いい蕎麦が打てて、人を喜ばせられたこと」が醍醐味であり、至福なんです。
あと、蕎麦を打つことを始めてから気づいたことがあります。心が荒れている時や疲れている時には、美味しい蕎麦は打てないんですよ。理由はわからないんですけど、本当に心の状態が顕著に味に出る。蕎麦打ちってリトマス試験紙みたいで面白いんですよね。でも親父に振る舞うのは年に一度。その時にまずい蕎麦は打ちたくない(笑)。普段から疲れは取るように、心も荒れないようにしています。

夫婦は2票しかない国

アシスタントに徹する

僕は、「奥さんの機嫌を良くするにはどう振る舞えばいいか?」ということを日々考えて生きています。奥さんの機嫌がいいと、すごく僕がリフレッシュできるんですよ。違います、恐妻家じゃないですよ(笑)。
僕は夫婦というのは2票しかない国だと思っています。もともと2票しかないんだから、もし票が割れると永遠に可決しない。それだと夫婦が成立しない。だから、「エゴを捨てて、歩み寄る」ということが自分のスタンスになりました。奥さんは家事は自分のルールで進めるので、自分はアシスタントに徹することが、夫婦・家庭円満の秘訣だってことに気がついたんです。参考にしているのはカメラアシスタントの動き。カメラさんの動きの先を読む。ポイントは先に動くこと。指示が来てからじゃ遅いんです。僕はここ数年でアシスタントの腕を相当あげました。今ならカメラアシスタントとしても優秀な気がしています(笑)。
あとは、子どもに「ママキレイだよって言ってこい」とか、間接的にちょこちょこゴマをすっています。テレビのdボタンでポイント稼ぐ感じ。奥さんの機嫌が良いというのが僕の喜びなんです。恐妻家じゃないんです、本当に。

ストレスフリーの仕事

ラジオを楽しむ

現在、週5日間、ラジオのレギュラー番組を担当しています。しゃべることが好きです。一週間でこんなに喋っているミュージシャンてなかなかいませんよね(笑)。昔はミュージシャンの自分と、ラジオDJの自分とを分けていました。違う仕事だから、違う自分を出さないと!というようなプレッシャーもあって。でも大きくとらえると、音楽もラジオも他の仕事も、「人にどう楽しんでもらうか」っていうところで根本は一緒だと感じています。全部同じ気持ちでできるようになってから僕の中で、ガラッと変わったんです。プレッシャーを感じなくなりました。するとお客さんの反応も変わった。ミュージシャンでもDJでもなくて、聞いているお客さんも素直に、「土屋礼央の番組」として楽しんでもらえていると思います。
ストレスフリーでラジオを楽しむこと。そう決めたら視野が一気に広がりました。今では今日来てくれるゲストの方にどう楽しんでもらえるか、リスナーの方がどうこの話を気分転換にしてくれるか?それを大切に考えられるようになりました。昔のストレスまみれの自分に会ったら言ってやりたい。「いいから楽しめ!」って(笑)。

世界平和のヒント

乗っかるコミュニケーション

僕、人見知りなんです。そうは見えないかもしれないけれど(笑)。実は結構敏感で、相手が今、こう思っているんだろうなと察しがつくんです。今これを言ったらああなるかなと予想がついてしまって、その結果ずかずかと入って行けないんです。だから、人と話す時に心がけているのが、「まずは気持ちをフラットにすること」。相手がこういう人なんだ!と勝手に意識すると僕も相手も構えちゃうので、それをやめてみようと。自分が主導権を握るんじゃなくて、まずは相手に乗っかってみるんですね。相手をこうしたい、という自分のエゴではなく、「歩み寄り」なんです。言い方を変えれば、「相手に勝手な期待をしすぎない」というのが、良いコミュニケーションのヒントかも知れない。
フラットに接したいです、あなたを受け入れますよという、僕のそういう前向きな気持ちって、必ず相手にも伝わる。すると会話も円滑に進むじゃないですか。僕にとっては、これがコミュニケーションの秘訣かな。
極端な話、世の中の人達がみんながそうできたら、世界は本当にうまく行くと思う。あれ、ちょっと良いこと言ってますか?僕のキャラと合わない発言のような気もしますね。でもこれ本当に思ってることなんでカットしないで下さいね(笑)。

PROFILE

歌手・ラジオDJ

土屋 礼央REO TSUCHIYA

2001年、アカペラボーカルグループ「RAGFAIR」のメンバーとしてデビュー。
現在はラジオのメインパーソナリティや、フジテレビ「グッディ!」でレギュラーコメンテーターを務める等、その活躍は多岐にわたる。
さらに、最近は落語を勉強中で、3月には「土屋礼央 レオらくご」を開催。
新たな可能性への挑戦を続けている。

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