用語解説(専門家向け)
| 発達障害 | 障害の原因が、精神あるいは身体的、またはその両面にわたっており、自立した生活能力や言語機能、学習などいくつかの領域で、機能的に制限があります。子どもの発達の側面は多様であり、それらは相互に関連性を持っているため、ある側面に何らかの障害が見られる場合は、ほかの側面にも悪影響を及ぼしている可能性を考えなければなりません。 |
| パニック障害 | 強い不安感を主な症状とする精神疾患のひとつでパニックディスオーダー(panic disorder)とも呼ばれ、従来不安神経症と呼ばれていた疾患の一部です。パニック発作と呼ばれる状態が繰返されます。 |
| パニック発作 | 突然強いストレスを覚え、動悸、息切れ、めまいなどの自律神経症状と強い不安感に襲われるものです。「死ぬのではないか?」などの恐怖感もよく感じます。手足のしびれやけいれん、吐き気、胸部圧迫感、息苦しさなども生じ、症状を抑えようとしても抑えられず、逆に症状は悪化し、救急搬送されることも多いようです。しかも、これらの症状は、特別な処置がなくとも、しばらく安静に過ごしていれば多くは回復します。 |
| ハラスメント | いやがらせやいじめのことをいいます。職場においては、セクシュアルハラスメント(セクハラ)、パワーハラスメント(パワハラ)、モラルハラスメント(モラハラ)が問題となることがあります。 |
| パワハラ | パワーハラスメントの略で、職権などのパワーを背景にして、本来の業務の範疇を超えて、継続的に人格と尊厳を侵害する言動を行い、就業者の働く関係を悪化させ、あるいは雇用不安を与えることをいいます。うつ病などのメンタルヘルス不調の原因となることもあります。 |
| 半構造化面接 | 診断の確定や治療効果の研究のために用いる一連の順序だった、決められた質問によって構成された面接のことを構造化面接といいます。これに対し、あらかじめ面接の目的や質問をある程度決めておくけれども、状況や相談者の反応によって面接者が自由に質問を変えていくものを半構造化面接といいます。質問を何も決めずに行う面接を自由面接(非構造化面接)といいます。 |
| PTSD(心的外傷後ストレス障害) | 強烈な精神的衝撃を受け、数週~数か月の潜伏期間の後に、長期にわたり恐怖感、無気力、睡眠障害、悪夢など様々な症状を示す障害です。地震、洪水、火事のような災害、または事故、戦争といった人災、監禁、虐待、強姦など犯罪など、多様な原因によって生じます。 |
| 非定型うつ病 | 専門家の間でも見解は一致していない「新型うつ病」のひとつの類型と考えられています。DSM-Ⅳ-TR(米国精神医学会)にはメランコリー型に対し非定型うつ病の診断基準の記載があり、1)気分の反応性:楽しい出来事には気分が明るい、2)食欲の増加、体重増加、3)過眠、4)鉛様の麻痺(身体が鉛のように重い)、5)拒絶過敏性(他人の言動にひどく敏感)、などを特徴としています。 |
| 非定型向精神薬 | 抗精神病薬には、1950年代に開発された定型抗精神病薬と1980年代後半から(日本では1996年から)使用されている非定型抗精神病薬の2つのタイプがあり、特に統合失調症の治療の中心になっています。主に幻覚や妄想などの症状に有効です。非定型抗精神病薬は、現在では統合失調症治療の第一選択薬となっています。 |
| 病識 | 自分自身の異常体験や行動が病気あるいは病気であったことを判断し、自覚していることです。統合失調症、アルコール依存症などのメンタルヘルス不調の場合は病識がないことも多く、そのために治療がうまく進まないこともあります。 |
| 不安障害 | 不安とは、明確な対象を持たない恐怖のことを指します。不安により発汗、動悸、頻脈、胸痛、頭痛、下痢などといった身体症状も現われますが、不安そのものや不安による身体症状が強く生活に支障がある病的な状態を不安障害と呼びます。治療には、薬物療法・認知行動療法などがあります。 |
| 不安神経症 | 不安を主症状とする神経症が不安神経症ですが、現在では「神経症」という用語は使われなくなっています。不安神経症は現在の「パニック障害」か「全般性不安障害」になります。 |
| 不定愁訴 | 身体の状態について、何となく体調が悪いという感覚や様々な自覚症状を訴え、検査をしても原因となる病気が見つからない場合を指します。「頭が重い」、「目の奥が痛い」、「疲れが取れない」、「よく眠れない」などと訴えることも多くあります。 |
| プライバシーの配慮 | プライバシーの範囲は個人ごとに異なりますが、健康情報は特にセンシティブな情報ですから、セキュリティを確保して取り扱います。病名や検査値などの生データは、医療職以外が不用意に取得や利用をしないようにします。また、目的外使用や第三者への提供の際には、本人に事情を説明して同意を得ます。ただし、本人の生命や健康を守る必要がある場合は、積極的に活用しましょう。研究や公表のための利用では、匿名化しましょう。 |
| ブリーフサイコセラピー | 短期間、あるいは少ない面接回数で行おうとする心理療法です。ブリーフサイコセラピーにはいくつかの流派があって、面接の進め方は様々です。必ずしも短期であることを強調しているわけではなく、効率的、効果的な方法を目指していると言った方がよいでしょう。 |
| ブルーマンデー | 休み明けの月曜は「また1週間仕事か」と思い、気分がのらず、憂鬱な気分で迎えることを表現しています。世界的にBlue Mondayは休日明けの物憂い月曜日として誰しも経験し広く認識されており、このレベルではうつ病、うつ状態とはいえません。 |
| ペットロス症候群 | 「ペットを失う」ことによりさまざまな心身の症状が生じるものを指します。愛情を持って接していた飼い主ならだれもが経験する正常な感情体験であり、症状の程度は個人差が大きいものです。様々な症状が生じますが、ペットロスをきっかけにうつ状態、うつ病に至ることもありますので、その場合には治療が必要となります。 |
| 保健指導 | 健康診断の判定結果に基づいて精密検査の受診、医療機関での治療、生活習慣の改善などの指導を実施することを指します。 労働安全衛生法により、健康診断の結果が有所見である労働者に対して、事業者が医師または保健師により実施させるよう努めなければならないこととされており、実際は「健康診断結果に基づき事業者が講ずべき措置に関する指針」を参考に行われています。 |








