事業者・上司・同僚の方へ

支援する方へ

コンテンツ一覧

4 職場復帰に向けた家族の協力(家族としての職場復帰支援)

  • 働く方
  • ご家族の方
  • 事業者・上司・同僚の方
  • 支援する方

1 職場復帰を支援する家族の心構え

 職場復帰支援に当たっては、家族の協力は不可欠となります。家族が職場復帰を支援するポイントは、本人に対する支援と、必要な情報を主治医、産業医等に提供することです。家族が職場復帰をあせり本人へ過剰な期待をかけてしまうと、家庭での安心感を損ない逆効果となります。そうならないようにゆっくり、あせらず、復帰に向けて安心できる環境を維持することが大切です。

2 各段階における家族の協力

ア 病気休業開始及び休業中の家族の協力

 療養中は、本人の現在の病気の状況を正しく理解するとともに、本人が治療に専念し、十分な休養が取れるように配慮することが必要となります。

ポイント

  1. メンタルヘルスに対しての基本的な知識を持つようにする。
  2. 主治医より発症の原因、病状、治療方針、処方薬の効能、副作用の注意、復職の見込み等の説明を受ける。
  3. 定期的に主治医の診察に同席して、本人の家庭での生活状況、症状及び対応について情報を提供し、助言を受ける。
  4. 不安や悩みがある時は家族だけで悩まないように、相談内容に応じて主治医、会社担当者、相談機関等で相談をする。
  5. 単身者の療養で、食事、睡眠等の規則的な生活習慣の維持等に不安がある場合は、できるだけ実家等家族と同居する。

イ 主治医により職場復帰が可能と判断された場合の家族の協力

 主治医より、「回復傾向が見られるので、そろそろ職場復帰が可能」との判断が出たら、家族としても、復職が可能な状態なのかを日常生活の上で観察してください。その上で、主治医と面談し、家庭での状況を伝えて、回復の状況、復職に当たっての条件等を確認することが必要です。病状が回復しないことや、病状が変化することで、本人はとても不安となりがちです。家族は無理に対応を強要したり、復職を促したりしないように見守ることも大切です。

ポイント

  1. 家庭での本人の睡眠、服薬、食事、その他日常生活に問題ないかを観察する。
  2. 家事や買い物の手伝い、本人の趣味等日常の行動にゆとりが出てきているか確認する。
  3. 家庭で憂鬱感、不眠、食欲不振等発症時のメンタル不調の症状が改善され、職場復帰に対するやる気、意欲を感じているかを確認する。
  4. 家族として仕事の適応に不安がある場合は、本人、主治医と相談して、リワーク支援施設のプログラムによる支援を検討する。

ウ 職場復帰可否の判断と家族の協力

 安全でスムーズな職場復帰を支援するためには、会社での最終的な職場復帰決定の手続きの前に、必要な情報の収集と確認を行った上で、まずは家族が職場復帰の可否を適切に判断してください。その上で、職場復帰に合わせた家庭での支援プランを準備しておくことが必要となります。

ポイント

  1. 会社での職場復帰支援プランの作成に当たって、必要に応じて家族から希望を伝えて、プランに反映してもらう。
  2. メンタルヘルス不調の原因が改善されているか確認する。
  3. 会社での職場復帰支援の具体的プラン及び最終的な職場復帰の決定に関わる内容を確認するため、できるだけ会社の復職支援会議等に本人と同席して説明を受ける。

エ 職場復帰後のフォローアップと家族の協力

 復職後は、本人の家庭での状況について観察し、必要に応じて主治医、産業医、会社の関係者と情報交換をして、職場復帰が順調であるかを確認することが必要です。

ポイント

  1. 家庭での本人の睡眠、服薬、食事、その他日常生活に問題ないかを観察する。
  2. 症状の再燃・再発の兆候や新しい問題の発生等がないか確認をする。
  3. 決められた服薬を勝手にやめていないか状況を確認する。
  4. 発症時と同じような症状または本人の体調、態度が急に変化したら、急いで主治医の診療を受けさせる。