社内研修により社員の意識改善が行われるようになった事例(業種 運送業・従業員数 68名)
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社内研修により社員の意識改善が行われるようになった事例
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メンタルヘルス対策を行うこととなったきっかけ

同業他社のドライバーが人身事故を起こしたのがきっかけだった。
原因は、ドライバーの居眠り運転であったが、うつ病を発症していたことを会社に伝えておらず、睡眠不足の状態で運転していたとのことであった。
このことを重く見た運送会社社長は、自社内においても同様の事件が起こりうると判断し、メンタルヘルス対策を行うこととなった。

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メンタルヘルス対策までの流れ

まず社内においてどのような問題があるのか現状の把握を行った。そこで確認できたのがうつ病に対する正しい知識がないことであった。そのため社内研修を行い、どのような方法を行うと良いか社内で検討し、コミュニケーションを図るために「点呼時の一言声かけ運動」を行った。

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具体的なメンタルヘルス対策の内容

〜現状把握〜
「こころの病」に対して、社内においてどのような認識を持っているのか無記名のアンケートで意識調査を行った。回答結果の大半が「うつ病」の存在は知っていた。しかし「自分はかからない」「一生治らない病気」「例え病気になっても周囲には言えない」というものもあった。

〜社内研修〜
アンケートの結果を受けて社長は「うつ病に対する正しい知識が必要」として、専門家による講師を依頼することにした。専門的な知識を有しており講師としてもお願いできる人はいないか、インターネットで探す。そこで産業カウンセラーという専門家の存在を知り、講師として派遣してもらい、管理職に向け「ラインケア」の研修を行った。

〜点呼時の一言声かけ運動〜
産業カウンセラーによる研修を受け「いつもと違う」に気付くためには、日ごろのコミュニケーションが大切であると認識。どのような方法があるのか、社内の管理職を集めミーティングを行った。トラック運送業であるため乗車したら誰とも話すことがない、しかし社員が一斉に集まるのが点呼時であることに着目し、点呼時に一言、隣にいる社員にそれぞれ声をかけあうようにした。「フェイスツーフェイスが重要」と研修で習ったため時間は1分間。内容はなんでもいいことにし、とにかく声を出して相手の顔を見ることだけは徹底した。

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結果

研修後6か月が経過し再度、社内において無記名アンケートを行った。その際「自分もうつ病になるかもしれないと自覚した」「顔色が悪いよと声をかけてもらい気にかけてもらったことが嬉しかったのと同時に、体調管理を十分にしようと思った。」「一言声掛けを行うことにより職場の雰囲気が明るくなった」などの意見があった。それぞれの体調に気にかける社内風土となり、自らの健康管理にも意識が向くようになった。現在はうつ病などに、罹患した社員はいないが今後は予防を中心に行いながらも早期発見・早期治療につながるための休職制度・復職制度の整備も考えているところである。

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